兄が狂乱し、家族を皆殺しにした。すぐに兄は逮捕され、死刑となった。(出典:http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/poverty/1479826471/0-)
妹は幸運にも生き延びたが、事件のショックで記憶を失ってしまった。
父も母も失い、記憶もない。空っぽな心で無気力なまま生きていた妹は、ある日占い師と出会い、自分の過去を占ってもらうことにした。
「何故兄は発狂したのでしょう」
「いいえ、アナタの兄は冷静でした」
「何故家族を殺したりしたのでしょう」
「いいえ、兄が殺したのはひとりだけです」
そして妹は全てを理解して、泣いた。
なかなか解釈の難しい話です。
占い師の言う通り、兄が殺したのは一人だけだったとすれば、兄はいったい誰を殺したのでしょうか?
しかも、兄は狂乱しておらず冷静だったとすれば、なぜ人を殺す必要があったのか、疑問です。
この話に関しては、次のような解釈をする人が多いようです。
実は家族を皆殺しにしたのは妹で、兄は妹の罪をかぶって死刑になったというものです。
しかし、兄が殺したのは一人だけの部分がよく分かりません。
妹をかばって罪をかぶり、死刑になったことをもって、自分で自分を殺したと解釈出来なくもありませんが、いまいちしっくりきません。
そこで、次のような解釈も考えられます。
狂乱して家族を皆殺しにしたのは妹で、兄は身を守るために妹を殺した。
しかし、冤罪によって家族を皆殺しにしたとされ、兄は死刑になった。
そして、占い師に過去を占ってもらっているのは、兄に殺された妹の霊である。
これが、最もしっくりする解釈のようです。